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おくりびと   

2008年 09月 24日

オットの会社の方が亡くなり今日がお葬式だそうです。
まだ30代前半の若い女性。病気でもなく突然の出来事だったそう。

私は祖父母以外で身近な人を失った経験がないので、大好きな人がこの世を去るという悲しい思いをまだしたことがありません。
祖父母の時はもちろん悲しかったのだけど、年老いて死ぬのは寿命だと納得できますから。

もし、仲のいい友人が突然死んだら、両親が死んだら、そう考えるだけで涙が出てきます。
まだ若い娘さんを亡くしたご両親はどんなにお辛いだろう・・・・
胸が切なくなりますね。

おくりびと_b0016049_2123967.jpg
そんな今日、「おくりびと」を見てきました。
納棺士という職業を通して、夫婦愛、家族愛を交えながら死を見つめなおすという内容の映画です。
おくりびと、死をテーマにしてるので重い内容かと思いきや、前半は声出して笑えるほとコミカルな部分もあり、後半は何度も涙し、でも重さを感じさせない絶妙な作品に仕上がっていました。
本当に素晴らしかった。
今まで見た邦画のベスト3に入るほどよかったです。

納棺士役の山崎努、ひょんなことからそこに勤めることになった新米納棺士の本木雅弘、二人の掛け合いがものすごく面白い。
表情から醸し出す深い言葉、実際言葉は発してないけれど、じーんと伝わってくるものがありました。山崎努の演技は素晴らしかった。
もちろん本木雅弘も素晴らしくいい役者さんになってますよね。

ハンカチ1枚をたっぷり濡らすほど泣いてしまったけれど、温かい感動の涙でした。
映画を見た後、なんとなく死について考えてしまいました。

常に思っていることは、オットも両親もいつ、突然目の前から消えるかわからない。
オットを毎朝送り出す時は何があっても笑顔で「いってらっしゃい」を言うと決めて実行しています。
朝のいってらっしゃいが最後になる可能性もあるわけで、もしそうなった時に笑顔でさよならしてなかったらとても後悔すると思うから。
両親も私よりも早く旅立ってしまう可能性は高いので、今まで育ててもらったお礼の親孝行は元気なうちにしてあげたいと思っています。
大好きな人が亡くなった後に、もっとこうしていればよかった、優しくしてあげればよかった、なんて後悔はしたくないもの。
今、しっかり親孝行できているかと言えば、そうでもないかもしれないけれどそういう気持ちはいつも持っています。
親孝行も、優しさも、しすぎて迷惑ってことはないですからね。

毎日、毎日、大切に丁寧に生きていきたいと思います。

by f-cafe | 2008-09-24 21:07 | つぶやき

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